2017年05月10日

『白い午後』−「チョコレート・パフェ」(第1回大阪大衆音楽祭入賞)

 歌を作り始めて10年近く経った頃、アルバムを作ろうと思い立った。それはシンガーソングライターになるという夢をあきらめ、歌と決別する記念のアルバムを作るということでもあった。
 「シンガーソングライターになるという夢」と書いたけれど、シンガー、つまり歌唱の方は駄目だということは自分でもよく分かっていた。こんなに歌が下手ではシンガーソングライターになんてなれっこない。それでも曲作りにはそれなりに自信があったので、裏方として歌作りができればいいと思っていた。しかしそれもあきらめた。大学を出て社会人になり、数年前から書きはじめた詩の方に興味が移っていっていたので、歌はいったんここで総決算しようという思いでのアルバム作りであった。
 そうして1年がかりで『白い午後』というアルバムを作った。全15曲を収録。完成するまでかなり苦労したが、その苦労話はまた後日記すことにします。
 そのアルバムの中の1曲「チョコレート・パフェ」をたまたま新聞か何かで見た大阪大衆音楽祭というコンクールに応募したところ、入選した。「あなたのメロディ」の時と同様かなりの倍率であったのではないかと思う。譜面と歌を吹き込んだテープでの審査だった。入賞曲は大阪フェスティバルホールで演奏し、入賞した10曲ほどの中からグランプリを決めるという。
 入賞を知らせる電話があった時、自分で歌いますかと聞かれたが、できないと答えた。アルバムに収めた曲はひとりで何回も演奏をダビングして作っているので、物理的にも無理だった。それで主催者側がプロの歌手に歌わせることになった。コンクール当日、会場で初めて聞いた曲はバンドの演奏にオーケストラを重ねたものだった。それは自分がアレンジしたものとはかなり違っていて、別の曲のようにも思えた。
 結局、グランプリにはなれず、レコード化されることもなかった(グランプリになった歌はレコード化されることになっていた)。ちなみに第2回のグランプリはやしきたかじんが受賞し、これが彼のプロの道への一歩となったようだった。

 何はともあれお聴きください。自作バージョン、大衆音楽祭バージョン、ピアノバージョンの3種類。大衆音楽祭の最初に出てくる声は、司会の浜村淳さんです。

1.『白い午後』−「チョコレート・パフェ」 作詞作曲 1974年4月


2.大衆音楽祭 大阪フェスティバルホール 1977年9月23日
  歌:わたなべあつしとヒップホップ(正確な表記は不明)


3.ピアノバージョン(2011年1月 収録)
  編曲:角 篤紀 演奏:東ゆかり


posted by 高階杞一 at 12:52| Comment(0) | 大阪大衆音楽祭

2017年05月03日

あなたのメロディー「春の日」

 高校に入学した頃から歌を作り始めました。ちょうど加山雄三や荒木一郎といった、今で言うシンガーソングライターが登場し、人気を博していた時代で、その影響で自分でも覚えたてのギターを使って作り始めたのでした。
 1年間で10数曲作り、そのうちの1曲をNHKの「あなたのメロディー」に応募したところ、思いがけず入選。電話で知らせを受けた時は驚きました。
 「あなたのメロディー」と言っても、今では知らない人が多いと思います。少し説明すると、素人の作った歌をプロの歌手が歌うという趣向の番組で、当時、人気の長寿番組でした(今回調べたら、1963年から1985年まで、22年間も放送されていたとのこと)。ここから北島三郎の「与作」やトワ・エ・モアの「空よ」などのヒット曲も生まれています。
 番組には作詞・作曲者も出演します。収録日は1969年3月4日。高校2年の3学期の終わり、運悪く期末テストの日で、早めに答案を書き上げ、教室を出させてもらいました。しかし、さらに運の悪いことに、大雪の日で、大阪から東京へ向かう新幹線が大幅に遅れ、会場に着いたのは本番直前でした。リハーサルもなく、ほんの少し打ち合わせをしただけで舞台へ。緊張のあまり、司会者の質問にもしどろもどろの状態でしたが、大きなホールに自分の作った歌がオーケストラの演奏で流れてきた時は感動しました。
 歌はシャンソン歌手の大木康子さん。編曲は作曲家の岩河三郎さん。
 当時放送されたものと、ピアノ編曲版をUPしています。お聴きください(三角マークをクリックしてください)。

1.「あなたのメロディー」ラジオ版(ラジオでも放送されていました)


2.ピアノバージョン(2010年12月 収録)
 編曲:角 篤紀 演奏:東ゆかり 


あなたのメロディー 大木康子.jpg

本番で「春の日」を歌う大木康子さん

posted by 高階杞一 at 18:53| Comment(0) | あなたのメロディー