2018年03月17日

『白い午後』−「春の香り」

 この歌も1976年11月に出した自主製作レコード『白い午後』の中の1曲。そして、唯一自分で歌っていない曲です。作ったのは1973年4月で、21歳の時の作品になります。
 当時、シモンズというすごくハーモニーのきれいな女性デュオがいて、彼女たちが歌うような曲を、と思って作った曲です。友人の妹二人(当時20歳)にお願いして吹き込みました。ハーモニーの編曲自体はうまくできたと思っていますが、音のバランスに失敗しました。演奏もリコーダの音が大きすぎ、耳障りになっています。もう一度録音し直すことができたらと今でも悔やまれます。
 演奏には不満があるけれど、歌自体はけっこう気に入っています。歌詞も曲も恋する乙女の気持になって作りました(かなり無理がありますが 笑)。

1.自作自演版 「春の香り」 作詞作曲 1973年4月



2.YouTube版
  https://www.youtube.com/watch?v=_u3BMgIpz4E&t=

3.ピアノバージョン(2011年3月 収録)
  編曲:角 篤紀 演奏:東ゆかり



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posted by 高階杞一 at 00:00| Comment(0) | 白い午後

2018年03月16日

『白い午後』−「破れた靴下」

 アルバム『白い午後』に収めた1曲。自作では唯一のクリスマス・ソングです。1969年11月作と当時の自筆楽譜に記されているので、18歳時の作品になります。この頃よく聴いていた荒木一郎の「ひとりぼっちのサンタクロース」という曲に触発されて作りました。クリスマスの夜、女の子が部屋でひとり、サンタクロースの来てくれるのを待っているという設定をそのまま頂戴しています。ただ、荒木の歌が、「私が恋をするまでは/なってあげましょ恋人に」という高ビーな(笑)設定であるのに対し、僕の歌では、貧しい女の子が「ごめんなさいね サンタのおじさん こんなに破れた靴下で」という具合に、いじらしい女の子の話に変えています。

 今回の自作自演版ではビオラを使っています。ビオラの編曲などしたことがなく、「近代管弦楽法」とい う本を買ってきて、付け焼き刃で編曲しました。ビオラの楽譜はハ音記号(アルト記号)という特殊な記号で書かれ、ト音記号の楽譜をハ音記号に移し換えるのに苦労したことを懐かしく思い出します。
 ピアノ版と自作自演版とを比べつつ、お聴きいただければ幸いです(三角マークをクリックしてください)。

1.自作自演版 『白い午後』−「破れた靴下」 作詞作曲 1969年11月



2.ピアノバージョン(2011年12月 収録)
  編曲:角 篤紀 演奏:木村美子



3.YouTube版(ピアノ演奏)
  https://www.youtube.com/watch?v=5Hzw6eRAwZo

posted by 高階杞一 at 18:01| Comment(0) | 白い午後

2017年12月18日

聖夜/天使が/街で

 今から20年近く前、神戸のKiss FM KOBEというラジオ局から依頼があり、短いシナリオを書きました。「STORY FOR TWO」という番組で、1996年に始まり、今も続いています。タイトル通り恋人たちをテーマにした物語で時間は10分ほど。
 できれば詩的な感じのものを、というのが制作側の注文でした。放送日は12月25日とのこと。これはもうクリスマスを舞台にした物語にするしかありません。あれこれ考えて、思いついたのが、それ以前に書いた「聖夜/天使が/空で」という詩でした。これをベースにして書いたのが「聖夜/天使が/街で」というショートストーリー。
 物語は原作の次のような詩から始まります。お聴きいただければ幸いです。

        聖夜/天使が/空で

  噛んじゃダメ
  このビルはまだそれほどおいしくないし
  窓だってまだいっぱいにある
  上から下へのぼっていくと
  どんどん世界が老けていく
  高いね
  こんな所から落ちたら死ぬね
  今度は何になるんだろう
  水か
  石だといいね
  何も考えないものに
  今度は
  なれたらいいね
       (『ティッシュの鉄人』2003年刊 より)

 1998年12月25日放送(三角マークをクリックしてください)



posted by 高階杞一 at 12:54| Comment(0) | ラジオ等

2017年05月10日

『白い午後』−「チョコレート・パフェ」(第1回大阪大衆音楽祭入賞)

 歌を作り始めて10年近く経った頃、アルバムを作ろうと思い立った。それはシンガーソングライターになるという夢をあきらめ、歌と決別する記念のアルバムを作るということでもあった。
 「シンガーソングライターになるという夢」と書いたけれど、シンガー、つまり歌唱の方は駄目だということは自分でもよく分かっていた。こんなに歌が下手ではシンガーソングライターになんてなれっこない。それでも曲作りにはそれなりに自信があったので、裏方として歌作りができればいいと思っていた。しかしそれもあきらめた。大学を出て社会人になり、数年前から書きはじめた詩の方に興味が移っていっていたので、歌はいったんここで総決算しようという思いでのアルバム作りであった。
 そうして1年がかりで『白い午後』というアルバムを作った。全15曲を収録。完成するまでかなり苦労したが、その苦労話はまた後日記すことにします。
 そのアルバムの中の1曲「チョコレート・パフェ」をたまたま新聞か何かで見た大阪大衆音楽祭というコンクールに応募したところ、入選した。「あなたのメロディ」の時と同様かなりの倍率であったのではないかと思う。譜面と歌を吹き込んだテープでの審査だった。入賞曲は大阪フェスティバルホールで演奏し、入賞した10曲ほどの中からグランプリを決めるという。
 入賞を知らせる電話があった時、自分で歌いますかと聞かれたが、できないと答えた。アルバムに収めた曲はひとりで何回も演奏をダビングして作っているので、物理的にも無理だった。それで主催者側がプロの歌手に歌わせることになった。コンクール当日、会場で初めて聞いた曲はバンドの演奏にオーケストラを重ねたものだった。それは自分がアレンジしたものとはかなり違っていて、別の曲のようにも思えた。
 結局、グランプリにはなれず、レコード化されることもなかった(グランプリになった歌はレコード化されることになっていた)。ちなみに第2回のグランプリはやしきたかじんが受賞し、これが彼のプロの道への一歩となったようだった。

 何はともあれお聴きください。自作バージョン、大衆音楽祭バージョン、ピアノバージョンの3種類。大衆音楽祭の最初に出てくる声は、司会の浜村淳さんです。

1.『白い午後』−「チョコレート・パフェ」 作詞作曲 1974年4月


2.大衆音楽祭 大阪フェスティバルホール 1977年9月23日
  歌:わたなべあつしとヒップホップ(正確な表記は不明)


3.ピアノバージョン(2011年1月 収録)
  編曲:角 篤紀 演奏:東ゆかり


posted by 高階杞一 at 12:52| Comment(0) | 大阪大衆音楽祭

2017年05月03日

あなたのメロディー「春の日」

 高校に入学した頃から歌を作り始めました。ちょうど加山雄三や荒木一郎といった、今で言うシンガーソングライターが登場し、人気を博していた時代で、その影響で自分でも覚えたてのギターを使って作り始めたのでした。
 1年間で10数曲作り、そのうちの1曲をNHKの「あなたのメロディー」に応募したところ、思いがけず入選。電話で知らせを受けた時は驚きました。
 「あなたのメロディー」と言っても、今では知らない人が多いと思います。少し説明すると、素人の作った歌をプロの歌手が歌うという趣向の番組で、当時、人気の長寿番組でした(今回調べたら、1963年から1985年まで、22年間も放送されていたとのこと)。ここから北島三郎の「与作」やトワ・エ・モアの「空よ」などのヒット曲も生まれています。
 番組には作詞・作曲者も出演します。収録日は1969年3月4日。高校2年の3学期の終わり、運悪く期末テストの日で、早めに答案を書き上げ、教室を出させてもらいました。しかし、さらに運の悪いことに、大雪の日で、大阪から東京へ向かう新幹線が大幅に遅れ、会場に着いたのは本番直前でした。リハーサルもなく、ほんの少し打ち合わせをしただけで舞台へ。緊張のあまり、司会者の質問にもしどろもどろの状態でしたが、大きなホールに自分の作った歌がオーケストラの演奏で流れてきた時は感動しました。
 歌はシャンソン歌手の大木康子さん。編曲は作曲家の岩河三郎さん。
 当時放送されたものと、ピアノ編曲版をUPしています。お聴きください(三角マークをクリックしてください)。

1.「あなたのメロディー」ラジオ版(ラジオでも放送されていました)


2.ピアノバージョン(2010年12月 収録)
 編曲:角 篤紀 演奏:東ゆかり 


あなたのメロディー 大木康子.jpg

本番で「春の日」を歌う大木康子さん

posted by 高階杞一 at 18:53| Comment(0) | あなたのメロディー